そばの花が咲く頃



花のちょうどいい時期に訪れるのは本当に難しいです。いつもネットで開花状況を調べたり、現地に電話で問い合わせたりして出かけるのですが、今回は残念な結果になりました。でも、花以外に大きな楽しみがありました。長野市には竹内泉さんが、塩尻市には松下典子さんが住んでいらっしゃいます。おふたりに会うことができました。



9月8日(土)16:30、竹内泉さんが長野駅まで迎えに来てくれました。5年前のクラス会で一度お会いしているので、挨拶もそこそこに、クラス会の続きかと思うような勢いでお喋りが始まりました。彼女の車で竹内邸へ。おぉ!高い山が家のすぐ前まで迫っています。まあ!大きな家!旅館かと思いました。広い玄関から廊下をずーーっと進んで、一番奥の和室を私のために用意してくれました。ご主人さまは「積もる話もあるだろうから…」と気を遣ってくださって、私たちにたっぷり話す時間をくださいました。いろんなことがあったんだね。悲しいことも乗り越えて今の元気な泉さんがあるんだと思いました。古いアルバムを見ていると、結婚式の写真が数枚出てきました。今はほっそりとした泉さんですが、当時の彼女はほっぺがふっくらして、なんともあどけないかわいい花嫁さんでした。ウェディングドレスは彼女自身が縫ったそうです。すごーい!翌朝、泉さんはお味噌汁と焼き魚と得意のナス料理を作ってくれました。おいしかったよ。次の撮影地まで私は電車で移動するつもりでしたが、息子さんのご好意で、車で送っていただくことになりました。3人でちょっとしたドライブ。本当にいろいろお世話になりました。ありがとう!



1月から約束していた増田(進藤)ちとせさんが長野にやってきました。バイタリティーあふれる彼女は、なんと大阪からの夜行のバスに乗ってくると言うんですよー。7時前に長野駅着、それから電車に乗って黒姫へ。夕方まで黒姫コスモス園で撮影をするということなので、夕方駅前で待ち合わせの約束をしました。以前はわたしも実家へ行くとき何度か夜行列車(急行ちくま…今はもう走っていません)に乗って大阪まで行ったことがありますが、夜行列車はなくなったし、夜行バスに乗る元気はありません。ちとせさんはすごい!しかも重い機材を背負って一人で日本中!夕食はお喋りをしながら市内のレストランで、夜は夫をほったらかして、ちとせさんの予定通り?二人で遅くまでお喋りの続きをしました。えーとこの前会ってから何年ぶりかな…あれは佐義君も一緒のクラス会のときだからだいぶ前なのになんだか昨日の続きみたい。同級生ってほんとにいいよね。(^o^)でも夜あまり寝ていないちとせさんは眠たかったかも。ゴメンね〜

さて次の日曜日はうちの息子 淳(じゅん)が運転手で、塩尻の蕎麦畑へ彼女を送って行きました。実はわたし、もうずいぶん長いこと長野県に住んでいますが長野のことはほとんど知りません。ちとせさんにあの山は何?とか聞かれても「ワタシ、ナガノノコト、マッタク、ワカリマセーン」と言うしかないのよ〜。でも淳はカーナビがあるので最強です。ちゃんと塩尻のJR小野駅に到着しました。ちとせさんは早速駅員さんに蕎麦畑のことを聞いています。離れたところから様子を窺っていると、駅員さんは「昨日も蕎麦畑のことを聞きに来た人がいたけど、よくわからないんだよね…」とか言っている様子。あのねーあなたたちは何とも思わなくても都会からわざわざ写真を撮りにくるほどの名所なんだぞー、それくらい観光客に説明できるようにしておいてよねー、と突っ込みたくなりました。そういう駅員さん相手に根気強いちとせさんは、霧訪山(だっけ?)の登山口だと説明しています。ああそれならそこを右へ行って信号を左へ、ただし道が狭いから要注意と教えてもらいました。

で、ほどなく目指すあたりに到着。なるほど一面の蕎麦畑です。でもちょっと・・・・。ちとせさんの写真のとおりでした。しかも農道なので車同士のすれ違いができない。ここで降りるからと彼女が言ってるところへ後ろから車が。名残を惜しむ暇もなくちとせさんとお別れしました。(ToT)/~~~
淳の声「本当にあんな所へ置いていって大丈夫かなあ…後で迎えに行く??」
私の声「大丈夫大丈夫、一人で日本中回って写真を撮ってるから慣れてるよー」←冷たいヤツ(^^ゞ
以上が今回のわたしからのレポートです。それにしても重そうなリュックでしたねぇ。
また来てくださいね〜

<おまけ(*^_^*)ナス料理>
ちとせさんのリクエストにお応えして、「ナスの油味噌」(と長野の人は言っています。
関西では似たようなナス料理を「なべしぎ」というみたい)の作り方を。
ナスを一人につき1本くらい? ピーマンを適当(なくてもよいがあったほうが彩りと栄養
になる。何しろナスはカスに通じると言われるくらい栄養はないそうです)

油、砂糖、味噌、粉末だしの素
1.ナスは薄めの拍子木に切る。ピーマンは種を取って細めに切る。
2.フライパンを熱して油をちょっと多めに入れ(ナスが油を吸ってしまうから)ナスを先に、
????ピーマンを後に入れて炒める。
3.だしの素を少々振り掛ける。
4.野菜に完全に火が通らなくてもかまわず砂糖を(適当な量)振り掛ける。
5.味噌を(適当な量…と言われても困るだろうから二人分なら大さじ1杯強?)入れて菜ば
????しで全体を混ぜる。
6.そうやっているうちに火が通るから、少し焦げ目がつく程度に炒めて出来上がり。

<おまけのおまけ>
・油をたくさん入れると早く火が通ってナスの色もきれいだけど、すごい油!(ナスが吸っ
??た油が戻る)
・砂糖を入れすぎてもそれはそれで甘めでおいしい
・味噌を入れすぎてもそれはそれでご飯のおかずになる
・火が通ってもすぐに火を消さないで少し焦げ目をつけるのが本当の「油味噌」だと義父が
??言っていました
・これをナスでなく、春にふきのとうで作るのを「ふきみそ」と言い、ご飯のおかずに本当
???においしいです。ただしすぐに食べないとアクが出て色が汚くなります。

'゜。.:*:・'゜ *:。.:*:・'゜。.:*:・'竹内いずみ











9月9日13:00、松下典子さんがJR中央線小野駅まで迎えに来てくれました。30年ぶりなので、わかるかしら…わかってもらえるかしら…と不安でしたが、大丈夫でした。学生時代の典子さんは髪を長く伸ばして、ギターを弾いている物静かな女性というイメージで、あんまり話したことなかったのですが、不思議ですね、おばさんになるとすぐ話が弾むのです。彼女は颯爽と車を運転して、評判のそば屋さんへ連れて行ってくれました。せっかくそばの産地へ来たのですからね。5年前のクラス会の頃、典子さんはお母さんの介護をされていて、一番たいへんな時でした。夜中も3時間毎に起きてお世話をされたそうです。ご主人さまとお嬢さんの協力があったからやってこれたと、当時を振り返って話してくださいました。ああ、たいへんな経験をされたんだ…。それを乗り越えて今の笑顔があるんですね。短い時間でしたがお会いできてよかったです。塩尻駅で約束しました。「次は2009年、神戸でね!」



大学卒業以来、ン十年ぶりにちとせさんにお会いしましたが、いつもホームページでお写真を拝見しているので、まったくン十年ぶりという感じがしませんでした。ひと目でわかりましたしね。いつも元気に、ほうぼうを撮影旅行されているので感心していたのですが、「いろんなところが痛いのよ。でもできるうちにいろんなことをやっておきたい」の一言に、かえってこちらも元気をもらいました。やはり同じ年齢の人の話とゆうのは、共感できるものがあっていいものです。

そばの花のピークがすぎていたのは、本当に残念でしたね。長いことここに住んでいても、広いそば畑があるなんて全然知らなかったので、地元を知るきっかけになってよかったです。泉さん、安心して下さい。私も長野県のことは、ぜんぜん知りません!

最近身近に北小野出身の方がいることを知って、その方に聞いた話ですが、そば畑の近くにある北小野保育園の駐車場を利用できるそうです。でも、まわりは狭い道が多くてわかりにくいようです。では皆さん、次はぜひ神戸でお会いしましょう。もう長いこと神戸に行ってないので、散策してまわりたいです。

松下典子















<1> 黒姫高原コスモス園  

長野県の北の端にあります。花はまだ5分咲きです。























<2> 高原の朝 

さわやかな空気を感じていただけるでしょうか。


























<3> 可憐な花























<4> そばの花























<5> ひまわりの小道 

霧がかかってひまわりが寒そうに見えました。
























<6> モーニングライト

コスモスにはめずらしい黄花種で、種子を自家採取した当園
オリジナル品種だそうです。その名前がモーニングライト。





















<7> モーニングライト咲く丘 

なかなかいい景色でしょ。まわりのゴチ
ャゴチャを入れないように苦心しました。





















<8> 





















<9> コスモスの坂道  

バギーを押す若い夫婦を見て、私にもこんな時期
があったなぁ…と懐かしい気持ちになりました。























<10> 風に揺れて























<11> 風に揺れて2























<12> 

午後、霧で真っ白になりました。
予定より早めに切り上げて山を降りました。























<13> そば畑 

翌日、塩尻市北小野にあるそば畑に行きました。昨年9月、この景色の写真を新聞で見て以来、ずっと楽しみにしていました。犬の散歩で通りかかった男性が「頑張っていい写真を撮ってくださいよ〜。」と声をかけてくださいました。でも、花は枯れかかっていました。ああ、残念!























<14> 

畑仕事をしていた70才くらいの女性が「おいでになるのが一週間遅かったですねぇ。先週の日曜日にそば祭りがあったのですが、それはそれはきれいでしたよ。上から見ると白いドレスのようでねえ…。」って。お年を召した女性からこのような表現を聞いてドキッとしました。白いドレスのようなそば畑を見たかったなぁ。























<15> 

空の色は申し分ありませんが、花の色が残念です。























<16>

ああ、これが白い花畑ならどんなにきれいなことでしょう。























<17> 

白い花を求めてかなり歩き回りましたが、だめでした。 ?? 






















<18> 

残念です。今年はあきらめて帰ります。
どうかまた来ることができますように。





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