2007年 北西ボヘミアの秋



プラハから100キロ余り、チェコの北西地方の、オフジェ川の流れる「カダン」という町に会社の社宅があり、2週間の仕事の為に滞在しました。社宅は短期の出張社員が一時滞在に使ったり、駐在の人が住居が見つかるまで住んだりで、秋の出張シーズンは、満杯でした。

人口1万7千5百人くらいのこんな田舎町でも、11世紀から文献として記録に残っており、プラハを飛躍的に繁栄させた14世紀の皇帝、カレル4世も滞在したという、誇り高い歴史の町です。











写真1:オフジェを見晴らす自然風景。10月のチェコは、もうこんな秋の様相です。日本のような「紅葉」は少ないですが、ヨーロッパは「黄金の秋」という表現がふさわしく、盛りになるとすっかり黄色に染まってしまいます。そしてあっという間に散って、冬が訪れるのです。









写真2:社宅地域の入り口。会社との往復でいつも見えたこの景色が、すっかり気に入りました。









写真3:オフジェ川。ドイツから来て、カダンを流れるこの川はドイツ圏ではエーゲル川といい、チェコの西から北へ流れ、あの北ボヘミアのリトムニェジツェで、ラベ河(ドイツではエルベ河)に流れ込むそうです









写真4:社宅界隈。こんなモダンな設計の住宅街に、社宅が6戸ほどあります。









写真5:社宅近くのリッチな家。風光明媚な川岸に立ち、広い庭にはバーベキューセットが。スライスした肉や野菜、魚をこんがり焼きながら、ビールを飲んで友達家族とワイワイやるのは、チェコの定番です。こうやって生活を楽しむチェコの人々には、心のゆとりが感じられます。









写真6:町の入り口となる塔。ここに来て、やっと人通りが目に付きました。









写真7:三位一体の塔が真ん中に立つ町の広場。三位一体というのは、キリスト教用語で「父」「子」「聖霊」が一体となる神という意味ですが、三位一体の塔は別名「ペスト祈念柱」と呼ばれ、ペストの流行を鎮めるための祈念の為に立てられました。こんな塔はプラハにも、ミクロフにも、いたるところに見られます。









写真8:広場その2。この人目を引く白い建物は、カダンのシンボルの市庁舎です。市の業務を行っていますが、観光案内所もあります。









 

写真9:カダン城 (1) 内部はホール、図書館、福祉事務所として使用されているので、お城としての拝観はできません。お城レストランが、脇にありました。









写真10:カダン城 (2)









写真11:お城レストラン。がらんとしていてあまり商売熱心でないお兄さんがいました。田舎ですね









写真12:お城レストラン。









写真13:町を囲む城壁沿いの散策ルート入り口。城壁は、他の町と同様ヨーロッパの近代化で、ほとんど壊されているので、一部しか残っていません









写真14:散策ルート(1)カフェがあったり、彫像があったりで、デートコースにはもってこいです









写真15:散策ルート(2)









写真16:散策ルート(3)









写真17:散歩中に出会ったユーモラスな像。遠い昔の宣教師のような格好?多分、革命後に作られたのでしょうが、道行く人を楽しませてくれます。









写真18:町の別の入り口となる塔。散策ルートを出ると、この塔があります。射撃口の設けられた門という意味で、バルバカンと呼ばれています。









写真19:今は使われていない、カトリックの聖フランシスコ会修道院。15世紀からの、なかなか由緒のある建物です。次第に修道院としては使われなくなり、共産時代は完全に没収され、革命後また返還されたのですが、修復の予算がないため、市の博物館となっています。









写真20:ヤギを飼っている修道院付近。









写真21:オフジェ川から見た修道院。この辺りは川が湖のように広がり夏場は泳いだり、ボートに乗る人もいて、絶好の行楽地です









写真22:オフジェ川のダム。














inserted by FC2 system