平成16年9月服部さんの神戸再訪

平成16年9月服部の神戸再訪


卒業してもう30年近く経つが神戸はいつまでも懐かしいわが青春の町。 9日4年ぶりに神戸を訪れた。久し振りに阪急電車に乗ってみたくて新大阪で新幹線を下りて梅田から阪急電車で六甲へ。 阪急六甲駅の外観はほとんど変わっていないが改札口は2階になっていた。














学生時代よく買い物をした六甲駅のスーパー「オアシス」はまだ健在。


















下宿のすぐそばの喫茶店「トム・ソーヤーの冒険」。(昔の外大前の交差点から六甲ケーブル駅へ登っていく広い道に面している。) 昔は「ピーターパン」という名前だった。日記によれば 卒業式のあとみんなで食事に行ったのもこの店。 この店のすぐそばに公衆電話ボックスがまだ残っていた。携帯電話などというもののことは想像もできなかったあの頃、 ここからよく電話をかけた。あまり人通りもないところなのに「公衆電話」がまだ「残っていたことに驚く。












私の下宿していた家は図書館の裏手の坂道を登って行ったあたり。1996年に(大震災の翌年)神戸に来た時にはまだあったその家は 今回はもうなくなり別の家が建っていた。写真はその家の前あたりから見た風景。前出の喫茶店はこのビルの一階にある。














懐かしい昔の通学路を通って母校の跡地まで行ってみる。前回来た時にはまだ外人公舎と図書館の建物が残っていたが今はそこにマンションが。

















外大の跡地は親和女子大附属中学・高校になっている。かつてのバス停「外大前」は「高羽町」に。かわいい制服を着た女の子でいっぱいだった。


















旧外大前の坂道。両側はこぎれいな住宅ばかりになり 坂の入り口にあったお菓子屋さん(タカラブネだったかコトブキだったか) も坂の途中にあった八百屋さんも もうない。まわりにほとんど食品店らしいものがなかったので(オアシスまで行かないと) あの八百屋とお菓子屋さん(よくパンを買った)は貴重な店だった。














三宮で大野(西村)いずみさんと5年ぶりの再会。彼女の案内で三宮を歩くがすっかり様子が変わっていてどこを歩いているやらはっきりしない。 朝日会館そばのこぢんまりしたレストラン「ル・マロニエ」でランチ。雰囲気もよく料理もおいしい。写真は私のデザート、リンゴとパイナップル のタルトタタン。いずみさんはこの月にご主人を亡くしたばかりだ。でも彼女の表情は明るく話題もこれからのことばかりでポジティヴな姿勢。 彼女を慰めに来たはずの私がいつしか愚痴を聞いてもらい励まされていた。 ル・レストラン マロニエ
http://www.le-noble.com/contents/customer-s/customer-s06.html











食後元町方面へブラブラ歩いて ビルの5階にあるアジア風カフェ「ロイズカフェ」でティータイム。おしゃべりしたり、絵葉書を書いたり。 http://www.lois.co.jp/cafe/kobe.html



















ウエイトレスに頼んで記念写真を撮ってもらう。大きな悲しみを経験した後なのに彼女は昔のまま終始笑顔だった。 大きなカップにはスパイスのきいたマサラティー。


















夕方いずみさんと別れて出張帰りの夫と合流、南京町へ。横浜の中華街より規模は小さいがなかなか賑やかである。ちょっと香港気分。


















正面の店が「ぶたまん」で有名な老祥記、いつも長い行列が。



















あまりに暑いので六甲山へ夕涼みに行く。ふたたび阪急六甲からバスに乗って旧外大前を通り六甲ケーブルの駅へ。 山頂は涼しく夜景は美しい。背の高いビルが増えた。昔は「百万ドルの夜景」だったはずが今では「一千万ドルの夜景」というアナウンス。















12日(日)京町の神戸市立博物館に「栄光のオランダ・フランドル絵画展」を見に行く。この旅行の目的の一つがこの展覧会でフェルメールの絵 「画家のアトリエ」を見ること。開館前に並んで開館と同時に入場(9時半)ゆっくりこの絵を見ることができた。 http://www.city.kobe.jp/cityoffice/57/museum/main.html
市立博物館の建物はかつての横浜正金銀行神戸支店。天井が高く階段は大理石!













JRの高架下の商店街。きれいに復興しているがシャッターを下ろしている店もたくさんある。 昔はなかったフレンチ・レストランなどもできていてあの怪しげな雰囲気は今はない。















元町商店街のユーハイムの本店。元町はちょっと元気がない感じ。いずみさんの話だと最近は大丸の裏のほうにおしゃれな店ができて人が集まるらしい。















トアロードの「デリカテッセン」(燻製屋)に行ってみた。昔と同じ場所で同じものを売っているのがうれしい。 お土産に鯖の燻製を買い込む。これは美味!ハム類もなかなかおいしいので生サラミとボローニャソーセージも購入。

「デリカテッセン」:
http://www.tor-road-delica.com/



1995年1月17日早朝 あの地震の時名古屋も大きく揺れた。朝のニュースで倒れた生田神社の鳥居や三宮の惨状を見た時のショックは忘れられない。 あれから10年近くが経った。学生時代の思い出の場所の多くがなくなってしまったのは寂しいが 復興した姿を見るのはうれしい。みなさん、また神戸で会いましょう! 

服部 和







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